セル範囲を操作する

Rangeクラスとは

Rangeクラス は、セル範囲を操作する機能を提供するクラスです。
セルの値や数式の取得や設定、セル範囲の情報の取得、書式の設定、並べ替えなどのメンバーが用意されています。
試しに、セル範囲の様々な情報を取得するサンプルを実行してみましょう。

function spreadsheet_8() {
  var range = SpreadsheetApp.getActiveSheet().getRange('A2:C5');
  console.log(range.getRow()); // 2
  console.log(range.getColumn()); // 1
  console.log(range.getNumRows()); // 4
  console.log(range.getNumColumns()); // 3
  console.log(range.getLastRow()); // 5
  console.log(range.getLastColumn()); // 3
}

値を取得・設定する

Rangeクラスのメンバーで最も基本的な操作はセルからの値の取得・設定といえます。
単体セルの値を取得する getValueメソッド と単体セルの値を設定する setValueメソッド の構文を確認していきましょう。

Rangeオブジェクト.getValue()

Rangeオブジェクト.setValue(値)

このメソッドには注意すべきことがありまして、セルを1つ1つ処理していくため、
そのセルの数の分だけスプレッドシートへのアクセス回数がかさんでしまいます。
アクセス回数がかさむと処理速度も遅くなります。
そのため、複数のセル範囲を取得・設定する場合は、
セル範囲の値を取得する getValuesメソッド と、
セル範囲の値を設定する setValuesメソッド を使用するようにしましょう。

Rangeオブジェクト.getValues()

Rangeオブジェクト.setValues(配列)

setValuesメソッドでは、対象となるセル範囲の「行数×列数」と、引数の二次元配列の「要素数×要素数」が一致している必要があります。

function spreadsheet_9() {
  var sheet = SpreadsheetApp.getActiveSheet();
  sheet.getRange('A1').setValue('Google');
  console.log(sheet.getRange('A1').getValue()); // Google
  var values = [
    ['Taro', 22, '東京'],
    ['Hanako', 25, '大阪']
  ];
  sheet.getRange('A2:C3').setValues(values);
  console.log(sheet.getRange('A2:C3').getValues()); // ['Taro', 22, '東京'],['Hanako', 25, '大阪']
}