変更を元に戻す

作業を進めていくと、「ファイルを変更したけど、やっぱり元に戻したい」ということや、
「コミットをしたけど無かったことにしたい」ということがあると思います。
このような場合も Git コマンドを駆使することで解消することができます。

ファイルの変更を取り消したい（git add をしていない場合）

git checkout コマンドでファイルの変更を取り消すことができます。
git checkout というと、応用編のブランチの切り替えのときに登場しましたね。
この git checkout コマンドは、特定のブランチやコミットに切り替えたり、特定のコミットからファイルを取り出したりすることができます。

git checkout [変更を取り消したいファイルのパス]

ステージングエリアへの追加（git add）を取り消したい

追加する必要のないファイルまで間違って git add してしまった場合（かつ、まだ commit はしていない場合）は以下のコマンドを実行することで git add を取り消せます。
ただ、厳密には git reset コマンドは git add を取り消すコマンドではなく、ステージングエリアをHEAD(最後にコミットした時の状態)にするコマンドです。

git reset [git add を取り消したいファイルのパス]

コミットを取り消したい

コミットを取り消したい場合はgit revertコマンドを実行しましょう。
以下のようにコマンドの後に取り消したいコミットのID（ハッシュ値）を指定します。
※コミットのID（ハッシュ値）はgit logで確認しましょう。

git revert [取り消したいコミットID]

このコマンドを実行すると、指定したコミット時点の状態まで作業ディレクトリを戻します。
また、「コミットを取り消した」というコミット履歴が残ります。
このコミット履歴をリモートリポジトリにアップロードすることで、他のチームメンバーも取り消したコミットが見えなくなります。